
はじめに
40代になって突然、仕事へのやる気が消えた。
最初は「ただ疲れているだけだろう」と思っていました。
旅行にも行った。
たくさん寝た。
好きなお酒も飲んだ。
それでも心が回復しません。
今振り返ると、あれは単なる疲労ではなく、「燃え尽き症候群」と「ミッドライフクライシス(中年の危機)」が重なった状態だったのだと思います。
きっかけは、たった一つの仕事のミス
原因は仕事でのミスでした。
ただ、そのミス自体は大きな問題ではありません。
本当に衝撃だったのは、そのミスをした理由です。
私は昔から
「お客様のため」
「相手が困らないように」
「少しでも良くなるように」
そう考えて行動してきました。
昔は、それが評価される場面もありました。
だから今回も、同じように善意で動きました。
しかし、その善意は現在のルールでは問題になる行動でした。
悪意は一切ありません。
むしろ、良かれと思ってやったことでした。
ミスよりもショックだったこと
仕事で失敗することは誰にでもあります。
でも私が一番ショックだったのは、
「自分は何のためにここまで頑張ってきたんだろう」
と思ってしまったことでした。
その瞬間、今まで当たり前だった仕事へのモチベーションが、一気になくなりました。
"他人のため"だけに生きていた

振り返ると、
誰かのため。
会社のため。
お客様のため。
その気持ちは本物でした。
でも、その中に
「自分のため」
がほとんどありませんでした。
私はずっと
「評価されること」
を目的に仕事をしていたのです。
過去に、新卒で入社した会社を3年足らずでクビ当然で
辞めたことも影響していますが
「誰かに認められたい」という防衛本能があり
仕事で認めらないといけないと必死になって仕事をしていたのもあります。
だから評価の土台が崩れた瞬間、自分まで崩れてしまいました。
旅行でも、お酒でも回復しなかった理由
最初は休めば治ると思いました。
旅行へ行きました。
睡眠も取りました。
好きなお酒も飲みました。
でも何も変わりません。
それは身体ではなく、
「生き方」
が疲れていたからでした。
燃え尽き症候群は終わりではなく、人生の移行期なのかもしれない

調べていく中で、「ミッドライフクライシス」という言葉を知りました。
40代になると、
「このままの人生でいいのか」
という問いが急に現れるそうです。
※個人差はありますが・・・・
私はまさに、その状態でした。
最初は恐怖しかありませんでした。
でも最近は少しだけ考え方が変わりました。
足りないものを探すのではない
私は最初、
「新しいことを始めなきゃ」
と思っていました。
でも今は違います。
新しい能力を身につけるというより、
昔から自分の中にあったもの。
ずっと閉じ込めていたもの。
その部屋の鍵を開けてもいい時期が来た。
そんな感覚があります。
40年間積み重ねてきた経験は消えません。
ただ、その使い方を変える時期なのだと思います。
40年間野球をやってきた人に「明日からサッカーをしてください」と言われた感覚
今の心境を一番表すなら、この言葉です。
40年間、野球しかやってこなかった人が、
突然
「明日からサッカー選手になってください」
と言われるような感覚です。
ルールも違う。
考え方も違う。
今まで正解だったことが通用しない。
最初は戸惑うのが当たり前です。
それでも、そのルールでやるしかない
これがやってきたのが今の自分です。
おわりに
燃え尽き症候群は、やる気がなくなる病気ではありませんでした。
私にとっては、
「今までの生き方では限界ですよ」
という人生からのサインでした。
だから今は無理に元へ戻ろうとは思っていません。
昔の自分に戻るのではなく、
これからの40代をどう生きるか。
その答えを探す時間なのだと思っています。
もし今、「何をしても満たされない」と感じている人がいたら、それは壊れたのではなく、新しい人生が始まる準備期間なのかもしれません。