
こんにちは、ふぉあぐらです。
今日は、40歳手前の自分がビットコインに投資して資産が半分に減ったときの話をしようと思います。
ネットで検索すれば、成功者の話や「億り人」の体験談はいくらでも出てきます。
でも、あまり語られないのが途中で地獄を見た人の話です。
ぼく自身、そんな経験をしたひとりです。
■ 2021年、「ビットコインを買ってみた」
あれは2021年、コロナ禍の最中でした。
世の中は混乱していて、経済も先行き不透明。
そんな中で「ビットコインが未来を変える」「デジタルゴールドだ」という言葉に心を動かされ、ぼくも遅ればせながら投資を始めました。
最初に買ったときのレートは1BTCあたり約650万円。
当時は右肩上がりの相場で、周囲でも「仮想通貨はもう止まらない」といった空気が漂っていたことを覚えています。
■ 買った瞬間から、下がり始めた

皮肉なことに、ぼくが買った直後から下落が始まりました。
数か月もしないうちに、価格は500万 → 400万 → 300万円台…
一時は購入時の半分以下まで下がりました。
※なんでこんなに下がるの・・・と本気で思いましたww
資産のグラフが坂道を転がり落ちるように減っていく。
何もしていないのにお金が溶けていく感覚。
「なぜ買ってしまったんだ」と、自分を責めた夜もあります。
■ 投げ売りしなかった理由は、「本質」を知ったから

普通なら、ここで売ってしまう人が多いかもしれません。
でも、ぼくは売りませんでした。ここで売ったら学びがないと思ったから。
代わりに、とことん調べて勉強しました。
- ビットコインの誕生の背景(2008年リーマンショック)
- 中央銀行が関与しない仕組み
- 2100万枚という発行上限
- ハッシュ関数やマイニングの仕組み
- 金(ゴールド)との類似性と違い
理解が深まるにつれ、こう思うようになりました。
「これは投資というより、思想への参加なんだ」と。
■ 「売らない覚悟」は、知識から生まれた
暴落中でも、**持ち続ける(=ガチホ)**という選択をしたのは、
ぼくが「なんとなくの流行り」ではなく、仕組みと背景を理解していたからです。
もちろん怖かったです。
半分になった資産を眺めながら、「これがゼロになったらどうしよう」と不安にもなりました。
でも、「価格は信じられなくても、“ビットコインという仕組み”は信じられる」と思えたことが、唯一の支えでした。
■ 数年後、価格は3倍近くに

時間が経ち、2024年に入ると、ビットコインは再び上昇に転じました。
一時期は、購入時の3倍近くまで回復。
あのとき売らなくて本当に良かった…
でも、これは単なる運ではないと感じています。
「あの時期は、自分が試されていた」
そんな感覚が残っています。
■ 損をすることは、悪いことではない
今では、損失を経験すること自体に大きな意味があると考えています。
- 自分の「許容できる損失額」が明確になった
- お金に対する価値観が変わった
- 表面的な情報に流されなくなった
- 投資の本質は「感情との戦い」だと気づいた
ビットコインに限らず、人は痛みからしか学べないことがあると思います。
特に投資は、「どれだけ情報を集めたか」よりも「どれだけ自分の感情を制御できるか」の方が大切です。
■ ブームではなく「本質」を知って投資する
ぼくは今でもビットコインを保有しています。
でも、「全ツッパ」はしていません。
むしろ、積立NISAでS&P500などのインデックスをベースにしつつ、ビットコインはリスク資産として控えめに持つという形に落ち着いています。
何が言いたいかというと——
ブームだから投資するのではなく、本質を理解して投資することが大事ということです。
理解してから買えば、たとえ暴落しても耐えられる。
でも、雰囲気で買った人は、ちょっとの下落でパニックになってしまう。
投資において、「覚悟」は知識からしか生まれない。
それをあの時の地獄で学びました。
■ まとめ:40代からのビットコイン投資は「慎重な参加」が鍵
最後に、もしこれからビットコインを始めようとしている方がいたら、こう伝えたいです。
- 勢いではなく「納得感」で買おう
- 金額は必ず「失ってもいい範囲」で
- 情報は「価格」よりも「仕組み」に目を向けよう
- 自分の“感情耐性”を試すつもりで始めよう
ぼくのように、一度地獄を見るかもしれません。
でも、それを通じて見える景色もあると思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
ビットコインは魔物にも見えますが、向き合い方次第で“人生の先生”にもなってくれます。
そんな実体験を、誰かの判断材料になれば嬉しいです。