投資戦略

信じる力も実力のうち。『もっと買えばよかった』の本当の意味

こんにちは、ふぉあぐらです。

投資をしていると、誰もが一度は口にするセリフがあります。

「あのとき、もっと買っておけばよかった。」

金でも、株でも、ビットコインでも。
チャートが上がりきったあとに、こう感じた経験がある人は多いはずです。

でも最近、私はこの言葉の意味を少し違う角度で考えるようになりました。
それは「もっと買えばよかった」ではなく、
**「あのとき信じる力が足りなかった」**という自己反省なのです。


◆ 最初は疑っていた。少額でしか勝負できなかった

正直に言うと、私も最初はビットコインを半信半疑で見ていました。
ニュースでは「怪しい」「危険」「バブル」と言われ、
SNSでも賛否が分かれていた時期。

それでも好奇心に背中を押されて、少額だけ買ってみた。
「上がるかもしれないけど、全部失っても仕方ないか」──そんな気持ちでした。

けれど、結果として価格は想像を超える上昇を見せました。
チャートを見ながら感じたのは喜びよりも、悔しさでした。

「なぜ、あのときもっと買えなかったんだろう。」

資金がなかったわけではありません。
情報も、当時から十分に集めていました。
それでも“信じ切る勇気”がなかったのです。


◆ 「信じられなかった」こと自体が実力不足だった

今になって思えば、投資の世界で一番大切なのは「信じる力」です。
情報でも、知識でもなく、「未来を信じる胆力」。

つまり「上がると信じた自分の直感を信じきれるかどうか」。
これは一朝一夕で身につくものではありません。

当時の私は、「失敗したくない」「人と違うことをしたくない」という
見えないブレーキに支配されていたのだと思います。

周囲の意見を無視して決断する──
これほど難しいことはありません。
それは孤独で、責任をすべて自分で負う覚悟が必要だからです。

でも、その孤独を引き受ける力こそが“実力”なのだと、今は感じます。


◆ 情報があっても、資金があっても「勇気」がなければ意味がない

この経験を通して痛感したのは、

「情報があってもダメ。資金があっても勇気がなければ買えない」
という真実です。

多くの人は、情報を集め、相場を分析し、頭では理解していても、
実際に「買う」「行動する」となると手が止まります。

なぜか?
それは未来を信じる勇気が足りないからです。

頭では「上がる」と分かっていても、
心のどこかで「もし間違っていたら」と不安がよぎる。
その一瞬のためらいが、数年後の大きな差になる。

投資とは、結局のところ勇気の競技です。
リスクを取る覚悟の深さが、リターンの大きさを決めるのです。


◆ 周りに流されずに決断することの難しさ

世の中には、「買うべき」と「やめとけ」が常に混在しています。
友人も家族も、メディアも、皆が違う意見を言う。

その中で自分だけが逆の行動を取ることは、
まるで逆走するような感覚に近い。

でも、本当に価値ある投資は、「まだ誰も信じていないとき」にしかできません。
みんなが「上がる」と言い出してからでは、すでに遅い。

自分の中にある「信じる軸」をどれだけ育てられるか。
それが、結果として“買えた人”と“見送った人”の違いになるのです。


◆ 「信じる力」こそ、投資における最強のスキル

経験を重ねるほど感じるのは、
信じる力=メンタルの安定=実力、という構図です。

投資とは、数字の世界に見えて、実は「感情のゲーム」です。
不安、焦り、欲望、恐れ──
そのすべてを制御できるかどうかで、成果が変わります。

だから、単に「儲けた・損した」ではなく、
「自分はどこまで信じられるか?」を試されている。

そう考えると、ビットコインのようなボラティリティの高い資産は、
自分の信念を鍛える最高の教材なのかもしれません。


◆ 「あのときの自分」を責めるのではなく、進化の材料にする

もし過去の自分に言えるなら、
「買えなかった自分を責めるな」と伝えたいです。

あのときの自分には、そのときなりの限界があり、
守るべき生活や、抱えていた不安があった。
だからこそ、今こうして冷静に分析できる。

失敗も後悔も、次の確信力を育てるための経験値

つまり、過去に信じられなかったことを悔やむのではなく、
「次に信じられるようになるための訓練期間だった」と捉えることが、
本当の意味での“成長”だと思います。


◆ 未来を信じる力を、日々の習慣で鍛えていく

信じる力は、いきなり大きな投資で身につくものではありません。
むしろ、日々の小さな習慣の積み重ねで育つものです。

毎日ウォーキングを続けること。
一つの記事を書くこと。
少しずつ積立を続けること。

「続ける自分を信じる」ことこそ、未来を信じる第一歩です。
投資とは、最終的には“自分という資産”をどれだけ信じられるかにかかっています。


◆ 結論:「信じる力も実力のうち」

今振り返ると、「もっと買っておけばよかった」という言葉の裏には、
信じ切れなかった自分への悔しさと、
信じる力を育てる大切さへの気づきがありました。

情報でも、お金でもなく、
未来を信じて一歩踏み出す勇気。

それこそが、投資における「実力の正体」だと思います。


最後に

もし今、「買うべきか迷っていること」があるなら、
ぜひこう問いかけてみてください。

「これは本当に、自分が信じたい未来か?」

その答えが“YES”なら、
少額でもいいから動いてみる価値があります。

信じる力は、行動を通してしか育たない。
そしてその力こそが、人生を豊かにする本当の“投資スキル”なのです。

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