
こんにちは、ふぉあぐらです。
今日は少し昔話をしたいと思います。
今から10年前のことですが、私の投資の考え方を形づくった忘れられない体験があります。
それは「七夕賞」という夏の競馬レースで、29万円の万馬券を逃したエピソードです。
■ 七夕賞で起きた出来事

当時、私はまだ株式投資を本格的に始める前で、その代わりに競馬をちょくちょく楽しんでいました。
とはいえ、ギャンブルにのめり込むタイプではなく、1回のレースで賭ける金額には
しっかりと上限を設けていました。
その日、7月7日の七夕賞。名前からして「縁起のいい日」だったのですが、私は3連複を買おうと考えていました。
仕事の休憩時間中に馬券を買おうとしたので、競馬場に行っていたわけではなく、
あくまで隙間時間の小さな楽しみでした。
軸馬はある程度決めていて、5000円ほど(50通り)の買い方を検討していたのですが、
同僚の先輩からこんな一言をもらいました。
「ふぉあぐらくん、どうして⑦番を入れないの?今日は七夕賞なんだから、縁起でも入れておいたら?」
その⑦番の馬は、当日の最低人気。当然、私のリストには入っていませんでしたし、
なにより「1回のレースで賭ける金額の上限」を自分で決めていたので、それ以上は広げないと決めていました。
結果はどうだったか。
1着と2着は私が選んでいた馬。
しかし、まさかの3着に入ったのは最低人気の⑦番…。
もし先輩の言葉に従って⑦番を組み込んでいたら、29万円が戻ってきていたのです。
当時のレース結果はこちら
■ 当時の後悔と、その後の気づき

その瞬間は本当に悔しくて、しばらく「どうして⑦番を外したのか」と自分を責めました。
ただ、不思議なことに年数が経つにつれ、「実は当たらなくてよかったのではないか」と
思うようになりました。
理由は大きく二つあります。
- ギャンブル依存の入り口を避けられた
29万円という大金を一度に得ていたら、強烈なドーパミン体験になり、もっと大きく賭けていたかもしれない。
そうなれば、競馬にのめり込み、人生に悪影響を及ぼしていた可能性が高いです。
それだけ、一度の大勝ちは、その後の物差しとなり、基準を狂わせます。 - 税務の知識がなかった
当時は「万馬券を当てたら確定申告が必要」という知識がなく、
仮に的中しても未申告で後々トラブルになっていたはず。
今思えば、その点でも「当たらなくて助かった」と心から思います。
■ この経験が投資に与えた影響
この体験は、今でも私の投資スタイルの基盤に焼き付いています。
- 大金を一瞬で得ようとしないこと
→ 株式投資でも「一発逆転の銘柄」に賭けるのではなく、
長期的に価値を積み上げる企業に投資するようになった。 - 自分でルールを守ること
→ 七夕賞の時も「1回のレースでの上限金額」を決めていた。
そのおかげで29万円は逃したが、大きな落とし穴にも落ちなかった。
株式投資・ビットコイン投資でも「買いすぎない」「集中しすぎない」
ルールを守るようにしている。 - 一時の感情に流されないこと
→ 人からの助言や一時的な盛り上がりに流されるのではなく、
自分の基準で判断する大切さを学んだ。
当時は聞いておけばよかったと思ったが、
それだと自分の考えに迷いが生じてしまう。
■ 大金を一瞬で得ることの怖さ
人は、大金を一瞬で手に入れると、その体験を繰り返そうとしてしまいます。
ギャンブルでも投資でも、それが破滅の第一歩になることは珍しくありません。
七夕賞での経験があったからこそ、私は「短期で大金を狙う怖さ」を体感し、
数年後の今は逆に「長期で資産を育てる」ことの価値に気づけました。
今でもビットコインなどの株式投資を続けられているのは、
10年前のこのエピソードが原点にあるからだと思っています。
まとめ

七夕賞で逃した29万円の万馬券。
あの時は悔しかったですが、振り返れば「当たらなくてよかった」と心から思えます。
- 大金を一瞬で得る怖さを知ったこと
- 自分のルールを守る大切さを学んだこと
- 長期で生き残る投資家になるきっかけになったこと
失ったチャンスの裏には、未来を救う学びが隠れている。
この経験は、私が投資をするうえで一番大切にしている考えのひとつです。