
こんにちは、ふぉあぐらです。
今回は少し現実的なテーマ、「保険」と「人間関係」について書いてみたいと思います。
💭効率だけではうまくいかないことがある
お金や投資の話をしていると、どうしても
「損か得か」や「効率がいいか悪いか」で判断しがちです。
しかし、人生というのは計算通りにはいかないもの。
どれだけ理屈が正しくても、感情や人間関係が絡むと
「正しい選択=幸せな結果」にはならないこともあります。
今回は、まさにそんな“現実との折り合い”の話です。
🧑💼新卒で入った会社と、保険加入のきっかけ

今から20年ほど前。
新卒で社会に出たばかりの頃、私は勧められるままに生命保険へ加入しました。
当時は、株やNISAといった金融知識などまったくなく、
「社会人になったら保険に入るのが常識」という感覚で契約してしまったのです。
正直、深く考える余裕もなかったですし、
保険というものが“守ってくれるもの”だと信じていました。
💔まさかの挫折。安定なんて存在しなかった
しかし、その後の人生は思っていたよりも波乱でした。
新卒で入った会社をクビになり、1年間のニート生活へ。
「人生って、こんなにも簡単に崩れるのか」と痛感しました。
この経験から、“安定”という言葉がいかに脆いかを思い知りました。
💡転職とともに知った、お金の本質

現在の仕事に就くころには、私も少しずつ変わっていました。
NISA制度やビットコイン、投資信託などの存在を知り、
「お金に働いてもらう」という考え方を学び始めたのです。
すると、それまで当然のように払い続けていた保険料が
いかに大きな負担だったかに気づきます。
💸20年経って気づいた“見えないコスト”
契約してから20年近くが経ち、
毎月の保険料が家計を圧迫している現実を実感しました。
冷静に考えれば、そのお金をS&P500に積み立てていた方が
何倍ものリターンを得られた可能性がある。
「今からでも解約した方がいいのでは?」
そう考えるのは自然な流れでした。
🔧見直しで月3000円の節約。それでも心は複雑

最終的に、保険料を見直して月3000円ほど節約する変更を行いました。
完全な放置ではなく、現実的な調整策です。
それでも本音を言えば、解約してしまいたかった。
だが、頭の中には“別のリスク”が浮かびました。
👩👩👧母親と保険担当者の関係という“壁”
私の保険を担当している方は、母親と何十年もの付き合いがある方。
いわば「家族ぐるみの関係」です。
もし、私が一方的に契約を打ち切ってしまったら——
母親との関係がこじれる可能性がある。
最悪の場合、実家を追い出されることだってあり得る。
そう考えた瞬間、単なるお金の問題ではなくなりました。
⚖️効率を捨てて、ここぞの安定を取るという選択

仮に解約したとしても、そのあとで家庭内トラブルが起きれば、
精神的にも生活的にも、もっと大きなコストがかかる。
「損得」で見れば解約が正解。
「現実」で見れば、今のままがベター。
最終的に私は、保険を“人間関係の維持費”と割り切ることにしました。
経済的な合理性より、生活の安定と心の平和を優先する。
それが今の自分にとっての“最適解”です。
🌱保険はもう「安心を買うもの」ではない
かつて保険は、「もしものときに備えるもの」でした。
しかし今の自分にとっての保険は、
「人間関係を穏便に保つためのもの」になっています。
もしかしたら、これは理想的ではないかもしれません。
でも、人生は“理想”より“現実”で動いています。
効率だけでは、人は幸せになれないのです。
✨まとめ:「損して得とれ」は人間関係にも通じる
世の中では「保険は無駄」「投資に回せ」といった意見も多いですが、
それがすべての人にとっての正解ではありません。
私は、家族関係や人間関係を壊してまで正しさを貫くよりも、
「穏やかに生きるための必要経費」として保険を残すという道を選びました。
お金は、使い方だけでなく“使う意味”も大切。
これからも効率だけでなく、心の安定を守る選択をしていこうと思います。