会社脱出計画

給料以上の責任を背負わされる構造。会社員一本がオワコンな理由

こんにちは、ふぉあぐらです。

今日は「会社員という働き方は、構造的にオワコンではないか?」というテーマで、自分の実体験を交えながら書いてみたいと思います。
特に、保守業務という「正常に動いて当たり前」の世界に長く関わってきた中で感じたことが多く、これは同じように働く人にとっても共感できる内容かもしれません。


給料と責任のバランスが崩れていく

会社員の世界は一見「給料に応じて責任が増える」ように思えます。
しかし、現実にはそのバランスが崩れていきます。

例えば私の場合、保守業務を在宅勤務で担当しています。本来は「契約で決められた範囲の保守」をやる立場ですが、
実態としてはそれ以上のことを要求されるケースが少なくありません。

しかも、それが一度通ってしまうと常態化する。去年以上に頑張って成果を出しても、保守業務の性質上「何も問題なく稼働している」ことが当たり前なので、評価されにくいのです。

つまり、「成果は見えにくいのに責任は膨らむ」という状態。これが給料以上の負担につながっていきます。


搾取の構造はこうして生まれる

上の立場にいる人は、可能な限り自分の負担を減らそうとします。
現場に押し付けるときの常套句は、
「成長になる」
「やりがいがある」
「経験を積んでほしい」

また、複数のプロジェクトを請け負っていることを理由に「だからお前がやってくれ」という構造も出来上がります。

気づけば下の立場の人間は、給料に見合わない責任を背負わされる。
しかも「仕事一本で生活しているんだから、簡単には辞めないだろう」と思われている節もあります。

これは私の職場でも顕著で、残っている先輩は約10年、自分も5年。
長くいる人ほど、より大きな責任を当然のように押し付けられていきました。


「安定を求める心理」を利用される

人間は基本的に安定を求める生き物です。特に家庭を持っている人や年齢を重ねた人ほど、「辞める」という選択肢を簡単には取れません。

その心理を、会社や上の人は無意識的に利用しているように見えます。
「辞めないだろう」という前提があるからこそ、責任をどんどん追加しても大丈夫だと考えるわけです。

一方で、今の若い人たちはむしろ真逆。1年で辞める人も珍しくありません。むしろ「短期離職=当たり前」という空気すらある。

このギャップが、さらに中堅層の負担を重くしていく原因にもなっているのです。


保守業務に潜む「見えないリスク」

私が強く感じたのは、保守業務という領域の危うさです。

  • 正常に動いて当たり前 → 成果が評価されにくい
  • 障害が起きたときだけ注目される → 責任はすべて現場にのしかかる
  • 人員補充は後手 → 長期的に回す仕組みがそもそも作られていない

昨年、長く関わっていたメンバーが退任した際にも、そのことを強く実感しました。補充の動きはあったものの、とても長期的に回すことを考えたものではなく、「今さえしのげばいい」という姿勢が透けて見えたのです。

これでは、自分自身のキャリアが上がっている実感はなく、むしろ責任だけが増えていく。続けるリスクばかりが増幅していくのです。


「会社員一本」が危うい理由

こうした経験を経て、私は「会社員一本でやっていくのは危うい」と思うようになりました。

理由はシンプルです。

  1. 給料は横ばいでも責任だけが増える
  2. 搾取構造が仕組みとして存在している
  3. 成果が見えにくい業務では評価されない
  4. 人員補充や仕組みが不十分で、リスクを一人で背負うことになる

これは決して私の職場だけではなく、多くの会社員が抱える共通の問題ではないでしょうか。


それでも得られたものはあった

もちろん、会社員生活で得られたものもあります。

新卒時代、私は高いレベルのシステム開発現場に馴染めず、3年で社会人を投げ出しました。そのときの心残りがずっとありました。

しかし、今の会社で働くことで「環境や人間関係が変われば、ある程度通用する」ということを証明できたのです。
これは当初の目的でもあり、しっかり叶えることができたと言えます。

だからこそ、会社員を完全に否定するつもりはありません。
ただ、「ここにずっと依存していても未来はない」という現実を突きつけられただけです。


会社を利用する発想へ

今の時代、会社に依存しない生き方は必須です。

  • 投資で将来の資産を作る
  • 副業で会社以外の収入源を得る
  • スキルや発信力を磨き、自分の軸を外に作る

これらは単なる選択肢ではなく、もはや「自己防衛の手段」だと思います。

会社は利用する場所。種銭や経験を得る場であり、そこに依存するのはリスクそのもの。
そう考えると、会社員一本がオワコンだと気づくことが、むしろスタート地点なのかもしれません。


まとめ

会社員として働くこと自体を否定するつもりはありません。
しかし、「給料以上の責任を背負わされる構造」が存在する以上、会社員一本に人生を預けることは極めて危ういです。

大切なのは、会社に依存せず、外にも自分の軸を持つこと。
この気づきは、今後の働き方を考えるすべての人にとって共通するテーマではないでしょうか。

私自身、これからも試行錯誤しながら「会社員以外の軸」を育てていこうと思います。

-会社脱出計画