
「運動しなきゃなぁ」と思いながらも、なかなか続かない
——そんな日々を送っていた40代の自分が、ある日「歩く」ことを習慣化したことで、少しずつ人生が変わっていきました。
気が付けば3年間、毎日10kmのウォーキングを継続し、総距離はなんと10000キロを突破。この記事では、その体験と得られた気づき、そして感じた限界や改善点をリアルにお届けします。
「ゲームがきっかけ」で始まった朝昼晩のウォーキング習慣
もともとは「STEPN(ステップン)」という、歩くことで暗号資産を稼ぐことができるゲームがきっかけでした。
当初の目的は、ゲーム内の報酬を得ること。正直に言えば、最初は運動というより「稼げるならちょっと頑張ろう」という軽い気持ちでした。
しかし、毎日歩くうちに少しずつ自分の中で変化が起きていきました。
- 朝は目覚まし代わりに50分のウォーキング
- 昼休憩にも20分ほど自宅の周りを散歩(在宅勤務のため)
- 仕事終わりには残りの歩数を稼ぐために、家の周りを30分ほど歩く
この「朝・昼・夜」の3分割スタイルで歩くことで、10kmという距離も無理なく達成できるようになったのです。
3年間で10000km。気づけばゲームより習慣が目的に
続けるうちに、最初の「稼ぎたい」という欲よりも、「今日はちゃんと歩けたか?」「昨日よりペースは上がったか?」「エナジー消費が早いということは体調が悪いのか?」という、自分との向き合いが目的になっていきました。
ゲームの報酬は徐々に下がっていきましたが、不思議と歩くモチベーションは下がらない。それどころか、日々の「リズム」になっていたのです。
そして3年が経ち、気が付けば総距離は10000kmを突破。
東京から沖縄までの距離を往復してもまだ余るほどの数字に、自分でも驚きました。
だけど、それ以上に「ここまでやってこれた自分」にちょっとだけ誇らしさを感じました。
40代でも中年太りを抑制できたのは、歩いたから
40代になると、体の変化が如実に現れてきます。
脂肪がつきやすくなり、代謝も落ち、気を抜けばすぐに「ぽっこりお腹」。
正直なところ、完璧な体型維持とはいきませんが——
それでも明らかに運動不足の40代と比べると、体の引き締まり方が少し違うのを感じています。
- 食べ過ぎた日も、次の日に歩くと体が軽くなる
- 体重は劇的には減らないけれど、増えにくくなった
とくに感じるのは、「習慣の力」の大きさです。
何も考えずに歩くことが生活の一部になったおかげで、精神的にも安定し、ストレス解消にもつながっています。
ウォーキングだけでは限界もある:筋力の衰え
とはいえ、いいことばかりではありません。
40代に入ると、筋肉量は確実に減少していきます。
どれだけ歩いても「筋力が維持できているか?」と聞かれると、正直Noです。
- 坂道や階段で「おや?」と感じるようになった
- ふくらはぎは鍛えられても、上半身の筋肉は落ちる
- 「歩ける体」と「動ける体」は違う
そこで、最近はウォーキングに加えて軽い筋トレを導入中です。
ウォーキングは「心と体の整備」。
筋トレは「加齢による衰えの予防」。
どちらもバランスよく組み合わせることで、40代以降の体はようやく維持できると痛感しています。
通勤がいかに貴重な運動だったかを思い知る
在宅勤務が増えると、日常の「歩く機会」が失われがちです。
実際、以前は毎日の通勤で片道20分以上歩いていましたが、在宅勤務ではそれがゼロになります。
これによって思い知ったのは、
通勤って実は、毎日歩くための最高の言い訳だったんだな。
ということ。
意識して運動しない限り、家の中だけでは1日の歩数が1000歩にも届きません。
歩く習慣がなければ、今頃自分は「動かない40代」になっていたでしょう。
歩いて変わったのは体だけじゃない。人生のリズムそのもの
3年間、1万キロ歩いて得られた最大の変化は、体の変化ではありません。
それは、「自分の人生にリズムができたこと」です。
- 朝歩けば、自然と脳が起きて1日がスムーズになる
- 昼に歩けば、午後の集中力が上がる
- 夜歩けば、その日のストレスを外に吐き出せる
この生活のリズムこそが、人生を整える最大の武器だと気づきました。
最後に:変わりたいなら、まず歩いてみよう
もしあなたが今、「自分を変えたい」「何か始めたい」と思っているなら、まずは歩いてみてください。
大きなことじゃなくていいんです。
1日10分でも、5000歩でも。
始めてしまえば、少しずつ景色が変わりはじめます。
僕のように、最初はゲームが目的でもいい。
それがやがて「習慣」となり、習慣が「自己信頼」になり、人生そのものを変えていきます。
10km先の未来で、きっとあなた自身が変わっていますよ。