会社脱出計画

役員もAIになる時代へ。上のポジションも安泰ではない未来

こんにちは、ふぉあぐらです。
今日は「いよいよ会社の“上のポジション”にもAIの波が来ている」というテーマで記事を書いていきます。


◆ 「AI役員」のニュースが静かに登場していた

先日、日経クロステックにて以下の記事を見つけました。

👉 キリンHDが「AI役員」を導入したというニュース

読み進めていくと、これはもはや「未来の話」ではありません。
経営の意思決定をAIが担うという実証実験が、すでに日本企業で始まっているのです。

しかもこのAI役員、実際に社内資料を取り込み、提案や判断に関わるアウトプットまで行っているとのこと。つまり、表面的なチャットボットや検索ツールではなく、**「考えて動くAI」**として役割を果たしているのです。


◆ 部下だけじゃない、部長・役員も“代替”対象に

これまでは「AIに仕事を奪われる」と聞くと、どこかで「単純作業or一般社員が対象」と思っていた方も多いかもしれません。

でも、時代は変わりつつあります。
今や**「判断業務」「マネジメント」「レポート作成」**といった、ホワイトカラーの中核業務までもがAIによって代替可能になりつつあります。

例えば、AIはこういうことができます:

  • 数千ページの社内資料を即時に要約
  • 売上やKPIの推移を分析して、ボトルネックを特定
  • 経営会議に向けた提案資料の作成
  • 社員の行動傾向を可視化して、配置転換を提案

ここで重要なのは、**「勘や経験」ではなく「データと論理」**によって判断されるということです。

今まで「経験で乗り切ってきた」タイプの管理職は、かなり厳しい立場に置かれるかもしれません。


◆ 社内情報×生成AI=最強の判断ツール

私がとても印象的だったのは、「AI役員」は単なる汎用モデルではなく、社内のドキュメント・メール・議事録などの内部情報を読み込ませているという点です。

ChatGPTなどの生成AIは、一般的にはインターネットベースの情報を元に回答していますが、
社内情報に特化したファインチューニングが行われれば、もう一段上の意思決定支援が可能になります。

これ、冷静に考えるとかなり恐ろしいことです。

いま、社内で「上司よりAIの方が的確に返してくれる」と感じている若手社員も少なくないのではないでしょうか?

人間の役員が長年かけて築いてきた知見を、AIは数ヶ月の学習期間で“吸収”できてしまう時代が来ています。


◆ 「上の立場にいるから安心」という幻想

ここまで読んで、「自分は役職に就いているからまだ大丈夫」と思った方。
残念ながら、その考えも今後は通用しなくなる可能性が高いです。

実際に、以下の記事でも述べましたが、
👉 「AIに仕事を奪われる未来は幻想じゃない。人口が減る未来の日本」

日本はこれから、

  • 人口減少で労働力が不足
  • 高齢化による生産性の低下
  • 企業コストの削減圧力の増加

こうした流れの中で、「AIで代替できる業務は徹底的に代替する」という方針がますます強まるでしょう。

しかも、それは「末端の仕事」だけではなく、「判断する立場」「マネジメントの立場」も含まれているのです。


◆ だからこそ、個人で変化を起こす時代へ

私はこの現実を、悲観的にとらえているわけではありません。
むしろ、会社に依存せずに「自分で考えて動く力」が求められる時代が来たという意味で、大きなチャンスだと捉えています。

  • AIは「情報の処理と提示」は得意でも、「共感や物語性」は苦手
  • ふぉあぐらのような“人間らしい経験や感情”を込めた発信や行動には、まだAIでは代替できない領域がある
  • 自分自身の強みを見つけて、発信したり価値提供できる人は強い

実際、私はこのブログを立ち上げ、日々の気づきや学びを発信することで、自分の「分身」を作ろうとしています。


◆ 最後に:未来はもう始まっている

「AIが役員になる時代」が来ることは、もう時間の問題ではなく、すでに始まっている現実です。

会社の中でどれだけのポジションにいようと、

  • 「変化に対応できる力」
  • 「情報を活かして行動する力」
  • 「自分なりの視点を持つ力」

これらを育てていくことが、これからの生存戦略になっていくと私は思います。

今日のこの記事が、少しでもあなたの気づきにつながれば幸いです。

今後も、変化の時代を一緒に生き抜いていきましょう。

それでは、また。


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