
収入よりも先に失われるものがある
会社を辞めると、まず真っ先に不安になるのは「収入」だと思います。
給料がなくなる、生活費はどうするのか、貯金は足りるのか。
ただ、実際に一度でも会社を離れたことがある人なら、
あとからじわじわ効いてくるものがあることに気づきます。
それが**「信用」**です。
しかもこの信用は、
なくなってからでは取り戻すのが極端に難しい。
今回は、
「会社員という立場が、どれほど強力な信用装置だったのか」
そして
「なぜ40代になってから、その重みを痛感するのか」
について、実体験を交えて整理してみます。
会社員は「社会的信用の塊」だという事実

会社員という肩書きは、
自分が思っている以上に強力です。
- 毎月安定した収入がある
- 勤務先が明確
- 雇用契約が継続している
これらはすべて、
「この人は支払い能力がある」という証明になります。
普段の生活では意識しませんが、
- 住居
- 契約
- 支払い
- 各種サービス
あらゆる場面で、
この「会社員フィルター」を通して物事がスムーズに進んでいます。
言い換えると、
会社員=信用を自動生成してくれる状態とも言えます。
辞めた瞬間に失うものは、思っているより多い
会社を辞めた瞬間、
給料だけでなく、次のようなものも同時に失われます。
- 「安定している人」という前提
- 「継続収入がある」という評価
- 「今後も同じ水準で稼ぎ続けるだろう」という期待
これらは書類に書いても戻ってきません。
たとえ、
- 貯金があっても
- 投資をしていても
- 収入が一時的に多くても
「今、会社に属していない」
この一点で、評価はガラッと変わります。
ここが、実際に経験しないと分かりづらい部分です。
フリーター時代は、正直そこまで困らなかった
自分自身、過去にフリーターだった時期があります。
ただ、その当時は
「信用がなくて困った」という実感は、正直ほとんどありませんでした。
理由はシンプルで、
- 支払いは口座引き落とし中心
- 会社員時代に作った仕組みをそのまま使っていた
つまり、
会社員時代に整えた“信用の遺産”で生活できていたからです。
そのため当時は、
「フリーでも意外と何とかなるな」
くらいの感覚でした。
見出し④|40代になって、ようやく気づいたこと

ただ、40代を迎えた今、
当時の自分を振り返ってみると、考え方は大きく変わりました。
- あの時は、すでに用意された信用を使っていただけ
- 新しく信用を積み上げていたわけではない
- 期限付きの猶予を消費していただけだった
ということに、ようやく気づいたからです。
むしろ、
「一度会社員に戻っておいてよかった」
という気持ちのほうが、今は強くあります。
なぜなら、
年齢を重ねるほど、信用は“作るもの”から“使い切るもの”に変わっていく
という現実が見えてきたからです。
見出し⑤|失ってからでは、取り戻せないものがある
信用の厄介なところは、
- 失った瞬間には気づきにくい
- 困り始めた頃には、もう遅い
という点です。
特に40代以降は、
- 再構築に時間がかかる
- 選択肢が一気に減る
- 「今さら?」と言われやすい
という現実があります。
だからこそ、
信用があるうちにできることは、先にやっておく
この考え方が、
収入やスキル以上に重要になってきます。
まとめ|収入より先に、信用をどう扱うかを考える
会社を辞めること自体が悪いわけではありません。
ただし、
- 何を失うのか
- 何が戻らないのか
- 何を先に準備すべきなのか
これを理解せずに動くと、
あとから静かに効いてきます。
次回以降の記事では、
「信用があるうちに整えておくべき具体的な準備」
について、もう少し踏み込んで整理していく予定です。